1: 2022/07/13(水) 06:49:59.92 ID:CAP_USER
ルックスに「おお!」 性能に「ほほう」
2022年6月にパリで開催された防衛装備展示会「ユーロサトリ2022」の会場を徘徊していた筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は、展示されていた「GENESIS」という名称の装輪装甲車を見て、思わず「おお!」と声を出してしまいました。
ユーロサトリ2022で初めて一般公開されたハイブリッド装甲車のデモンストレーター「GENESIS」(竹内 修撮影)。
「おお!」なポイントは、まずそのルックスです。1982年の公開から40年が経過した現在も、カルト的な人気を持つ映画『メガフォース』に登場した装輪装甲車「タック・コム」によく似たその外観と、オリーブグレーや迷彩で塗装された車両だらけの会場には不釣り合いな、ブルー一色の塗装はインパクト大でした。
そのGENESISを開発したドイツの装甲車両メーカーFFGの担当者から説明を聞いて、今度は「ほほう」という声を出してしまいました。それはGENESISが、ハイブリッド機関を使用する装甲車のデモンストレーター(技術実証車両)だったからです。
小池百合子東京都知事が環境大臣在任時に、環境問題を考慮して「ハイブリッド戦車やハイブリッド戦闘機を開発すべき」と述べられたことを、記憶しておられる方もおられるのではないかと思います。
FFGは環境問題へ積極的に取り組んでいるドイツの企業なので、ハイブリッド機関を使用するGENESISの開発への取り組みには、多少は地球環境への配慮という側面もあるのかもしれません。ただ、今回のユーロサトリで同社は、環境面よりも別のメリットを前面に押し出していました。
エンジンは発電用
GENESISはディーゼル・エンジンで発電し、その電気をリチウムイオン蓄電池に供給し、モーターで走行するハイブリッド機関を使用しています。
高速で長距離を走行する場合は、ディーゼル・エンジンをずっと稼働させて蓄電池へ電気を供給し続ける必要がありますが、低速かつ短距離であれば、蓄電池に貯めた電気を用いモーターのみで走行できます。
市販のハイブリッド車が普及し始めた頃、モーターのみを使用して走行するハイブリッド車が静かすぎて、接近している事に気付かなかったという経験をされた方も少なくないと思います。その静粛性を、軍用車両が手に入れられるわけです。
現在軍用車両で一般的に使用されているディーゼル・エンジンはガソリン・エンジンに比べて被弾時に火災が生じる可能性が低く、また燃費が良いという長所を持つ半面、走行時に生じる音が大きいという短所があります。
走行時に生じる音が小さく、それゆえに敵に発見される可能性を低減できるハイブリッド機関は、偵察車両にはうってつけであるのは確かです。
「GENESIS」はモジュール構造を採用しており、モジュールの交換により様々な派生型が開発できる(画像:FFG)。
GENESISは特定の軍隊からの要望に基づいて開発されたものではなく、FFGにはユーロサトリで展示されたGENESISを特定の軍隊に提案する考えもないようですが、その一方で同社は、ドイツ連邦軍が運用している偵察用軽装甲車「フェネック」の後継車両にGENESISの開発で得たハイブリッド機関の技術を提案する考えを示しています。
2022年6月にパリで開催された防衛装備展示会「ユーロサトリ2022」の会場を徘徊していた筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は、展示されていた「GENESIS」という名称の装輪装甲車を見て、思わず「おお!」と声を出してしまいました。
ユーロサトリ2022で初めて一般公開されたハイブリッド装甲車のデモンストレーター「GENESIS」(竹内 修撮影)。
「おお!」なポイントは、まずそのルックスです。1982年の公開から40年が経過した現在も、カルト的な人気を持つ映画『メガフォース』に登場した装輪装甲車「タック・コム」によく似たその外観と、オリーブグレーや迷彩で塗装された車両だらけの会場には不釣り合いな、ブルー一色の塗装はインパクト大でした。
そのGENESISを開発したドイツの装甲車両メーカーFFGの担当者から説明を聞いて、今度は「ほほう」という声を出してしまいました。それはGENESISが、ハイブリッド機関を使用する装甲車のデモンストレーター(技術実証車両)だったからです。
小池百合子東京都知事が環境大臣在任時に、環境問題を考慮して「ハイブリッド戦車やハイブリッド戦闘機を開発すべき」と述べられたことを、記憶しておられる方もおられるのではないかと思います。
FFGは環境問題へ積極的に取り組んでいるドイツの企業なので、ハイブリッド機関を使用するGENESISの開発への取り組みには、多少は地球環境への配慮という側面もあるのかもしれません。ただ、今回のユーロサトリで同社は、環境面よりも別のメリットを前面に押し出していました。
エンジンは発電用
GENESISはディーゼル・エンジンで発電し、その電気をリチウムイオン蓄電池に供給し、モーターで走行するハイブリッド機関を使用しています。
高速で長距離を走行する場合は、ディーゼル・エンジンをずっと稼働させて蓄電池へ電気を供給し続ける必要がありますが、低速かつ短距離であれば、蓄電池に貯めた電気を用いモーターのみで走行できます。
市販のハイブリッド車が普及し始めた頃、モーターのみを使用して走行するハイブリッド車が静かすぎて、接近している事に気付かなかったという経験をされた方も少なくないと思います。その静粛性を、軍用車両が手に入れられるわけです。
現在軍用車両で一般的に使用されているディーゼル・エンジンはガソリン・エンジンに比べて被弾時に火災が生じる可能性が低く、また燃費が良いという長所を持つ半面、走行時に生じる音が大きいという短所があります。
走行時に生じる音が小さく、それゆえに敵に発見される可能性を低減できるハイブリッド機関は、偵察車両にはうってつけであるのは確かです。
「GENESIS」はモジュール構造を採用しており、モジュールの交換により様々な派生型が開発できる(画像:FFG)。
GENESISは特定の軍隊からの要望に基づいて開発されたものではなく、FFGにはユーロサトリで展示されたGENESISを特定の軍隊に提案する考えもないようですが、その一方で同社は、ドイツ連邦軍が運用している偵察用軽装甲車「フェネック」の後継車両にGENESISの開発で得たハイブリッド機関の技術を提案する考えを示しています。
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2: 2022/07/13(水) 06:50:06.82 ID:CAP_USER
ハイブリッド装甲車 レーザー兵器にゃ持ってこい?
アメリカやドイツなどではドローン迎撃の切り札として、レーザーのような“指向性エネルギー兵器”の開発が進められています。これを車両に搭載する場合、必要な電力をどのように供給するかが課題となっていますが、ディーゼル・エンジンをもっぱら発電用に用いるハイブリッド機関であれば大きな電力を供給でき、指向性エネルギー兵器を搭載する車両にも適しているでしょう。
また、部隊が屋外で宿営する際に必要な電気は、ディーゼル発電機などで賄われています。GENESISは外部に電気を供給する能力も備えており、災害の救援活動でも活用できると考えられます。
FFGはGENESISを環境問題と結び付けていませんが、アメリカ陸軍は2022年2月に発表した、気候変動に対処するための気候戦略で、2035年までにすべての戦闘車両をハイブリッド化する方針を打ち出しています。
アメリカ陸軍の戦闘車両のハイブリッド化には、燃料費と燃料を前線に供給する兵站コストを減らしたいという狙いもあります。同軍は現在運用しているM2「ブレッドレー」歩兵戦闘車を後継する戦闘車両「OMFV」にハイブリッド機関の採用を検討していますが、その理由の一つとして、部品や燃料にまつわる補給コストの低減が見込めることを挙げています。
実際にハイブリッド機関を使用する戦闘車両を軍へ導入するにあたっては、整備員の再教育など解決しなければならない課題もありますが、日本でも防衛装備庁がアメリカと共同で、既存の車両をハイブリッド化する「モジュール型ハイブリッド電気駆動車両システム」の共同研究を2020年から開始するなど、先進諸国では戦闘車両のハイブリッド化に向けた取り組みが加速しています。
【了】
https://trafficnews.jp/post/120432
アメリカやドイツなどではドローン迎撃の切り札として、レーザーのような“指向性エネルギー兵器”の開発が進められています。これを車両に搭載する場合、必要な電力をどのように供給するかが課題となっていますが、ディーゼル・エンジンをもっぱら発電用に用いるハイブリッド機関であれば大きな電力を供給でき、指向性エネルギー兵器を搭載する車両にも適しているでしょう。
また、部隊が屋外で宿営する際に必要な電気は、ディーゼル発電機などで賄われています。GENESISは外部に電気を供給する能力も備えており、災害の救援活動でも活用できると考えられます。
FFGはGENESISを環境問題と結び付けていませんが、アメリカ陸軍は2022年2月に発表した、気候変動に対処するための気候戦略で、2035年までにすべての戦闘車両をハイブリッド化する方針を打ち出しています。
アメリカ陸軍の戦闘車両のハイブリッド化には、燃料費と燃料を前線に供給する兵站コストを減らしたいという狙いもあります。同軍は現在運用しているM2「ブレッドレー」歩兵戦闘車を後継する戦闘車両「OMFV」にハイブリッド機関の採用を検討していますが、その理由の一つとして、部品や燃料にまつわる補給コストの低減が見込めることを挙げています。
実際にハイブリッド機関を使用する戦闘車両を軍へ導入するにあたっては、整備員の再教育など解決しなければならない課題もありますが、日本でも防衛装備庁がアメリカと共同で、既存の車両をハイブリッド化する「モジュール型ハイブリッド電気駆動車両システム」の共同研究を2020年から開始するなど、先進諸国では戦闘車両のハイブリッド化に向けた取り組みが加速しています。
【了】
https://trafficnews.jp/post/120432
4: 2022/07/13(水) 06:55:05.43 ID:RQWaFveH
レオポンいくよ
5: 2022/07/13(水) 06:58:41.50 ID:J0CIWcR3
俺もハイブリッド女子だぜ
6: 2022/07/13(水) 06:59:15.70 ID:ZLdOwO75
充電させてもらえませんか
7: 2022/07/13(水) 07:02:12.49 ID:AE/A3FCR
何のゲーム?
9: 2022/07/13(水) 07:06:57.96 ID:o2gHLPEO
電磁砲なんでしょ?
10: 2022/07/13(水) 07:08:44.93 ID:AE/A3FCR
>>9
弱い。
強いのは、誘導ミサイル系
弱い。
強いのは、誘導ミサイル系
11: 2022/07/13(水) 07:10:49.20 ID:fKA1FzCs
ゴリアテは電動モーター式(ゴリアテE)より
エンジン式(ゴリアテV)のほうが性能上で低コストだったけど
今ドローンとして作ったらならどうなんだろう
エンジン式(ゴリアテV)のほうが性能上で低コストだったけど
今ドローンとして作ったらならどうなんだろう
12: 2022/07/13(水) 07:18:28.04 ID:Cptw6M6z
電動なら戦車である必要がない
速くて小さくて数が多いものの方が強い
速くて小さくて数が多いものの方が強い
13: 2022/07/13(水) 07:52:21.91 ID:rvr9fMZE
日産e-Powerが軍用に最適かw
14: 2022/07/13(水) 07:58:27.66 ID:bjHSc3sH
無人化しましょう。
15: 2022/07/13(水) 08:25:30.98 ID:+qcA0lUw
これにはポルシェ博士もニッコリ
16: 2022/07/13(水) 09:09:00.53 ID:iMY0u4kM
幼稚園児の落書きみたいな糞ダサいデザインやな。
17: 2022/07/13(水) 10:23:49.97 ID:ifYn6SQS
電動だとタイヤで超信地旋回できる
18: 2022/07/13(水) 10:36:34.61 ID:cynlQsyo
ラジコン戦車化でいい
19: 2022/07/13(水) 11:41:48.81 ID:ifYn6SQS
対テロ武隊には良い
アジト襲撃時に無音突入
アジト襲撃時に無音突入
20: 2022/07/13(水) 12:09:16.09 ID:Mp1O/rRC
軽油1リットルで300メートルしか走らないんやで
27: 2022/07/13(水) 15:20:49.54 ID:er+aox6q
>>20
原子力にするとええで
原子力にするとええで
31: 2022/07/14(木) 11:25:40.69 ID:vLjbxXxP
>>27
クライスラー TV-8かな
クライスラー TV-8かな
21: 2022/07/13(水) 12:15:26.19 ID:fSR6K0D1
電線引っ張っていけばいいじゃん
非常時にだけ内部バッテリー使うみたいな
それとも、架線から給電にしてもいいし
非常時にだけ内部バッテリー使うみたいな
それとも、架線から給電にしてもいいし
24: 2022/07/13(水) 12:37:24.17 ID:mIyOl0ZV
>>21
エヴァンゲリオンみたいだね。
エヴァンゲリオンみたいだね。
22: 2022/07/13(水) 12:19:30.57 ID:WFi7X2BH
低速トルクもメリットだろ
23: 2022/07/13(水) 12:24:26.92 ID:ZHZHFMV6
トヨタのハイブリットシステムをオタクっぽいと揶揄したドイツだけど、
エンジンで発電した電気でモーターを動かす方がオタクっぽい発想だろw
エンジンで発電した電気でモーターを動かす方がオタクっぽい発想だろw
25: 2022/07/13(水) 13:08:01.04 ID:fSR6K0D1
まあ、非常時には発電機捨てて逃げるとかでもいい
26: 2022/07/13(水) 13:35:26.33 ID:SeSgJ26D
勝手に発火しそう
30: 2022/07/13(水) 23:49:40.71 ID:YCEASdjJ
電動装甲車の歴史は意外と古い
第一次大戦に投入されたフランス軍のサンシャモン突撃戦車は、エンジンで発電して2つの電気モーターで駆動するガスエレクトリック方式だった
第一次大戦に投入されたフランス軍のサンシャモン突撃戦車は、エンジンで発電して2つの電気モーターで駆動するガスエレクトリック方式だった
コメント
コメント一覧 (33)
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一粒で300メートルを思い出した
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「遂に戦車もハイブリッド化」ってすげえ捏造スレタイつくったね。
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ダメージコントロールしやすい
純内燃エンジンの方がええのに
燃費を気にするなんてバカらしい。
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あとは電池がもっと高性能になれば理想だが
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今までも何度も検討されたりしている
ポルシェのあれは流石に無理がありすぎたけどww
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よっぽど良いと思うのは素人考えなんだろうか?
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流石戦闘車両やな
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